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景気回復に明るい兆し?
帝国データバンクの調査結果(全国23,212社対象、2017年11月実施)によると、2018年の景気見通しについて、「踊り場」と回答した企業が40.4%あるも、一方で「回復を見込む」企業が20.3%と前年調査の約2倍に増えているとのことです。
『前年の回復傾向に引き続き東京五輪に向けた需要拡大への期待が目立っている。20%台は4年ぶり。
しかし、人手不足や原油・素材価格の上昇を懸念する企業が40%台と、また地政学リスクも約3倍に増加している。懸念材料のトップは「人出不足」47.9%で、以下「原油・素材価格上昇」40.0%、「消費税制」25.7%、中東や東アジア情勢緊迫化を反映し「地政学リスク」19.1%と続く。』
踊り場もしくは景気回復までは実感できない企業が大半を占めており、特に中小企業にとっては景気回復への道のりは厳しいと感じますが、回復傾向の企業が増加していることは明るい兆しです。日本経済を上向きへと力強く引っ張っていってほしいですね。
また、やはり企業にとって人出不足は大きな課題となってきています。中小企業にとっても今後働き方改革など何かしらの変革が求められてくるような気がします。
併せて景気動向に左右されるのではなく、東京オリンピック後も見据えて自社の今後の方向性を今から検討しておくことも良いのではないでしょうか。
人出不足に主婦活用
人出不足への対応に「ブランクある主婦」を積極的に採用する企業が増えつつあるとの統計が日経新聞に出ていました。
人材サービス会社ビースタイルの調査によると「仕事のブランクある主婦の採用指数が11月に前年同月比2.41ポイント増の3.79と、9月以降3.00を上回る高水準が続いている。(採用指数とは2016年7月の採用数を1とした場合の係数。3.00ということは3倍以上になっているということ) 新卒採用や30代の中途採用は厳しさを増していることから、アラフィフ(50歳前後)層の採用の伸びが高くなっており、特に主婦の活用に動く企業が増えている。」とのことです。
宅配の配達員、不動産会社のコンシェルジュ、ドラッグストアやスーパーへの販促提案等に活用する企業もあり、またコンビニやマグドナルドも積極採用に乗り出しているといいます。
人出不足が深刻化し常態化つつあるなか、主婦に限らず豊富な経験と業務知識を持つ引退したシニア世代にとっても活躍の場が広がりそうです。もちろん業種や地域によって異なるとは思いますが、人出不足対策の一つのヒントになりますね。
(日経記事参照)
来年度のトレンド予測
リクルートホールディングスが8つの領域で2018年のトレンド予測を発表しました。
「育住近接」や「お見せ合い婚」が広がりを見せ、兼業主婦や子育て主婦をターゲットが夕方の早い時間に軽食を食べながら頭を切り替える「ピット飲食」や高齢者の自宅や介護施設に訪問して髪を切る「来るスマ美容師」の普及を予測しています。
領域 | キーワード | 概要 |
美容 | 来るスマ美容師 | 高齢者の住宅などに出向く美容師 |
アルバイト・パート | 年功助力 | 戦略的なシニア雇用 |
人材派遣 | 塾戦力 | 実務経験のあるシニアの派遣 |
社会人学習 | まなミドル | 40~50歳代の学び直し |
人材マネジメント | ボス充 | 社外活動が充実している管理職 |
飲食 | ピット飲食 | 軽食を食べながら頭を切り替え |
婚活 | お見せ合い婚 | ネットで自分の情報を出したうえで交際相手を探す |
住まい | 育住近接 | 保育や学童保育の近くに居住 |
地域特性や顧客特性によっても異なるとは思いますが、参考になると思います。
特に今の時代は「高齢者」「アクティブシニア」「子育て主婦」「働く女性」の課題を解決すること(モノやサービス)が求められているようです。
(日経記事参照)
ブログ始めました
中小企業診断士・行政書士の福永健二です。
ホームページのリニューアルを機に、ブログをはじめていきたいと思います。
みなさまのお役に立ちそうな情報の提供に努めていきたいと考えております。
どうぞよろしくお願いします。